2013年8月14日水曜日

歴史散歩(38):示現流兵法所資料館

 示現流は、「一太刀の打ち」といわれる。一太刀の激しい攻撃がそのまま防御を兼ね、機先を制す。何事を行うにも生死一如の真剣な境地を養うべく、古来生死の境の中で真剣に行じてきた人たちの「業の集積」「心の集積」として伝承されてきた型を稽古することにより、強靭な肉体と精神の鍛練に努めるのを目標としています。



示現流兵法は、東郷藤兵衛肥前守重位を流祖とする薩摩独特の兵法でこんにちにおいても、鹿児島県の精神文化に強い影響を与えている。

流祖重位は、始め藩内で行われていた待捨流を学び、20数歳でその極意に達しました。その後、
天正15年(1587)上洛した際、天真正自顕流の奥義を極めた京都天寧寺の善吉和尚と会い、強いて教えを乞い、修行すること半年余、奥義の相伝を受けた。天正17年薩摩に帰った重位は、屋敷内全部の木を打ち枯らすほど心技を練ること3年、待捨流と天真正自顕流の精髄を総合して編み出したのが「示現流兵法」です。



示現流兵法所は東郷重位の屋敷跡に建てられています。

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