2013年5月11日土曜日

歴史散歩(34):県立博物館「考古資料館」


石造建築物は日本では数少なくなっていますが、鹿児島にはいくつか残されています。

県立考古資料館もその一つです。鹿児島県内では、磯の尚古集成館に次いで古く、壁や床には県内産の石が用いられています。

この建物は明治16年(1883)鹿児島市で開催された第24回九州沖縄連合共進会のパビリオンとして建てられ、当時はネオゴシック風のモダンなスタイルが話題になりました。その後、県立興業館となり国内外の物産を陳列。明治22年、鹿児島市制施行と同時に仮事務所、昭和7年には県商工奨励館として使用されました。

県立博物館となったのは昭和28年からで、博物館の本館が旧図書館に移ってからは、考古資料館として、県内で発掘された埋蔵文化財の展示に使われています。

平成10年登録有形文化財に登録されました。
また、平成14年には展示資料を埋蔵文化財センターと上野原縄文の森へ移設し、閉館しました。

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