2013年5月5日日曜日

歴史散歩(29):造士館・演武館跡

造士館・演武館の碑と記


第25代藩主島津重豪は、安永2年(1773)有能な人材を育成するために、鶴丸城前の広い敷地に藩校・造士館と演武館を創設しました。

造士館では、8歳から21~22歳の城下士子弟数百名が朱子学を中心に多様な教科を学びましたが、庶民の聴講も許されていました。中国高官や琉球国王の扁額が掲げられているように国際色がゆたかであり、唐通事や朝鮮通事という通訳官も養成されました。


演武館は、剣術・槍術・弓術・馬術など、藩中武芸の中心道場でした。示現流剣術の東郷家。御家伝犬追物の川上家など師範22家が厳しく指導しました。

両施設の運営資金は藩から与えられ、生徒からは学費を徴収しませんでした。

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