2013年5月26日日曜日

歴史散歩(36):涙石


西本願寺鹿児島別院の境内にある「涙石」です。

旧薩摩藩時代、島津氏の領内では浄土真宗の教えは厳しく禁じられていて、信者の疑いがあるものは捕えられて自白を強制されました。この石はそのために用いられたもので、役人たちは信者にこの石を抱かせて自白を迫ったと伝えられています。それで、信者たちの苦しみの涙がそそがれた石という意味で涙石と呼ばれています。

なみだ石 涙にぬれて もだしけり まことの命 ためさるるとき  「梅原真隆」

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